第26番 大雄院

馬頭観音 ≪桐生観音≫ :: 桐生市


前の霊場へ << 東上州33ヶ所霊場めぐり >> 次の霊場へ


国道50号線の広沢三丁目の信号を西に曲がり、さらに100メートル先を左折する。
しばらく行くと、道端に大雄院と刻まれた巨大な石碑が立ち、右手に山門、本堂、 鐘楼、
庫裡など平成12年完成の大雄院の見事な伽藍が広がる。遠景のすばらしさに圧倒される。

手前には、社会福祉事業の一環として昭和43年に設置された大雄保育園がある。
平成13 年に木造の園舎に全面改築し、園児のすこやかな成長を願う。 それを過ぎ山門まで
進むと、その左側には広い駐車場が確保されている。

山門は寛保3年(1743)、 創建された市指定の重要文化財の楼門で、門内には四天王を
配置する。

境内の正面には雄大な木造の本堂が建ち(写真上)、右に庫裡が軒を連ねる。

本堂から前方を見ると、目の前に山門と鐘楼の雄姿が迫る(写真下)。そのかなたに
桐生の町並みが見渡せる。

鎌倉時代、現在の地付近に、閻魔大王を祀る大王院と呼ばれる寺があった。それが
大雄院の始まりである。

寺には、宝永2年(1705)に製作された刺繍涅槃図が保存されている。 これは県の
重要文化財の指定を受けている。

1月の第2日曜日には、毎年“幸運祭”が催される。 馬頭観音に対して厄除けや家内安全
などが祈願され、境内は多くの参拝人であふれる。

<巡礼案内>
 広沢山 大雄院(だいゆういん 曹洞宗)
 本尊:釈迦如来、霊場本尊:馬頭観音
 〒376-0013 桐生市広沢町三丁目3285
 TEL:0277-52-7781 住職:橋本弘勇

<納経所>
 同寺 TEL:0277-52-7781

巡礼歌 『補陀洛や みのりの流れ 広沢に 弘誓の舟を 浮かぶ渡良瀬』