婚外子は違憲

質問3:婚外子の規定は、違憲なの?

「俺は婚外子。このあいだ、このHPに、婚外子の相続分がちゃんとした夫婦の子供の
半分しか認められないのはおかしいって、書き込んだんだ。

そしたら、この間、あれは平成25年9月4日だったな。

最高裁で“婚外子の相続差別は違憲だ”という決定がでたんだ。
だから、これからは、相続分はちゃんとした夫婦の子供と同じ割合で認められるんだ。

最近は、結婚にとらわれない家族もたくさんあって、婚外子の出生数も増えたそうだ。
国民の考え方も以前とは変わってきている、というのが理由だそうだ。

この決定には、おれもうれしい。親父から受ける相続分が半分しかないということは、
おれの価値は半分だ、といわれているようなものだった。

婚外子で生まれたことは、おれには何の責任もないんだ。それなのに、親が結婚して
いないことを理由に、婚外子の相続分は2分の1と子の権利まで半分にしてしまうのは
おかしい。確かに、これは法の下の平等を定めた憲法というものに違反するよ。

ただ、今回の考え方は、もうすでに遺産分割した相続には何の影響もないってことだ。
もし過去にさかのぼってみんな違憲としたら、遺産分割のやり直しがあちこちでおこって、
混乱におちいるからな。

国会は、婚外子に関係する法律を改正するっていうよ。こんどは、みんなで1日も早く
生まれによる差別のない社会をつくっていくべきじゃないか」