石橋十字路から踏切を超え鳳凰ゴルフ場を左に見ながら、桜並木を右に曲がる。
群馬銀行の東側の狭い橋を渡ると、民家に囲まれながらプレハブ造りの小さな観音堂が、
右側の墓地の中に建っている。
少し進むと、元商店があるので、その角をUターンする。元商店のすぐ前の道は、
私道なので通らないようにする。
正面に観音堂がある(写真上)。最近、青い色に塗られた。かつては12畳ほどの寄せ棟造り、
茅葺き屋根のお堂であり、住人がいた。
今では住人が他所に移転してしまったため、建物自体も簡素化された。旧建物の欄間などが
残っていたが、放置されたまま朽ちてしまったという。
内部は中央に本尊が祀られ、きれいに整理整頓されている。 本尊は歴史的に価値ある
十一面観音像である。普段は鍵がかかっているが、 毎月17日の他、随時お参りする。
前後の北沢家の2軒で管理。両家は特に親戚関係はないという。
お堂の裏には石塔がきちんと整備され、北沢家の墓が並んでいる。墓はそれぞれの家で
守っている。
お堂の前は小さな芝生になっており、いくつかの石仏が花に囲まれて咲いている(写真下)。
また、100メートルほど東にある元商店の家は、かつて近くの赤城神社の神主を勤めていたため、
法印さまと呼ばれていたという。
<巡礼案内>
慈眼院(じげんいん)
本尊:十一面観音
〒373-0008 太田市鶴生田町805-1 無住
<納経所>
北沢三好宅
〒373-0008 太田市鶴生田町826番地1
TEL:0276-25-5528
観音堂のすぐ南隣(左側)。ご朱印は、木版画。