第43番 地蔵院


国道50号を超え、1つ目の信号の先にあざみ院の看板がある。そのすぐ先の曲り角を左折する
。料理道具の看板のすぐ先には、地蔵院の入口を示す石柱が立つ。見落とさないように注意。

境内は広く、平成17年築の真新しい本堂が建つ。かつての古いイメージとは異なり、境内には
華やかな雰囲気が漂う。

この寺は、寛文年間(1661~1671)南光寺の和尚良栄が寺の地蔵堂を移築して開山。
嘉永6年(1853)に本堂を建て、明治23年に改修されている。

その本堂も朽ちたので、檀家一同の協力を得て、平成17年に完成したのが、現在の本堂である。

木造瓦葺き、間口6間、屋根に鴟尾を乗せている。内陣には、木造の延命地蔵菩薩、大日如来、
十一面観音などが祀られている。

本堂の前には、多くの石造物が並んでいる。江戸中期から末期にかけての供養塔や宝篋印塔、
庚申塔などで、当時の厚い民間信仰をうかがわせるものである。

近くには、大きな岩の上に立つ愛宕神社がある。この付近は、むかし愛宕修験の場所であり、
守護神である塞(さい)の神が、仏教界でいう 地蔵菩薩であるといわれている。

<巡礼案内>
 岩松山 地蔵院(じぞういん) 延寿寺 [高野山真言宗] 本尊・延命地蔵菩薩
 〒379-2311 みどり市笠懸町阿左美2508 無住

<納経所>
 南光寺(42番) TEL:0277-76-7109

巡礼歌 『法の種 植えよや 植えよ こりしげる 岩根も松の 栄ふるを見て』