第22番 福寿院


21番の裏手から東側の道に出る。武士橋を超え、西側の土手を下りて南に400メートル進む。
T字路を左折してさらに400メートル行くと、右手に福寿院がある。東側にかかる昭和橋は狭いので
要注意。

入口には鐘楼門が建つ。赤く塗られ、上層部には時の鐘が吊り下げられている。

正面には、雄大な本堂が建っている。境内は広く、東側には庫裡がある。

文政11年(1828)の火災で焼失した堂宇を、嘉永6年(1853)再建した。現在の本堂も、この
当時の建物である。

当寺は延長4年(926)、創建される。 慶長元年(1596)の火災などを経て、現在地に移される。

この地区は今では小此木というが、もともと小柴といっていた場所を、 小此木に変えたという
沿革がある。山号はもとの小柴山を使っている。

本堂の西側には、中世の五輪塔や宝篋印塔が並んでいる。また、山門のそばには、二十二夜待塔が
ある。 “女人六十人”と刻まれた隣接の如意輪観音像や石塔などから、当時の女人衆の結束力の
強さをうかがうことができる。

明治42年、近くの観音寺を合併。伊勢崎34ヶ所の34番(結願寺)でもある。

<巡礼案内>
 小柴山 福寿院(ふくじゅいん)宝存寺 [新義真言宗] 本尊・阿弥陀如来
 〒370-0135 伊勢崎市境小此木651 住職・大沢英明

<納経所>
 同寺 TEL:0270-74-0666

巡礼歌 『笈摺に この世の垢も 脱ぎ捨てて 帰る心の 頼もしきかな』