司法書士ってどんな職業?

学生B子:「司法書士という資格があるって聞いたわ。司法書士って何をする人なの」

学生A男:「一言で言えば、法務局に登記を申請する人のことさ。たとえば、B子が銀行からお金を借りて
      マイホームを買ったとするね。そのとき、その家の名義をB子に変えなくてはならないんだ。その
      名義を変える仕事をするのが司法書士さ」

学生B子:「あっ、思い出したわ。民法の授業のとき、先生が第三者に対抗するためには登記が必要だと、
      言っていたわ。その登記をするのが司法書士なのね」

学生A男:「そうさ。それに銀行は、普通は抵当権などの担保をつけないと、お金を貸してくれないよね。その
      抵当権などの担保をつける手続をするのも司法書士の仕事さ」

学生B子:「そうすると、司法書士っていうのは、不動産についての仕事をする人なのね」

学生A男:「そればかりじゃないんだよ。たとえば、株式会社を新しく作ったとするね。そのとき、会社の設立の
      登記を申請するのも司法書士の仕事さ」

学生B子:「商法の授業のときに習ったわ。会社は登記をしたときに、はじめて法人格を取得するのね」

学生A男:「B子はよく憶えているね。まだ、司法書士の仕事はたくさんあるんだよ。供託手続の代理とか、
      自己破産のなどの書類を作成して裁判所に提出するのも司法書士の仕事さ。

      最近では、簡裁代理権も認められて、弁護士と同じように法廷に立てるんだ。また、成年後見の
      仕事をしている人もいるよ」

学生B子:「へえ、司法書士の仕事って、範囲が広いのね。宅建や行政書士の資格より魅力を感じるわ」

学生A男:「司法書士というのは、実務家にある試験だから合格すればすぐに開業できるんだ。そのときか
      ら、法律専門家としての先生になれるんだ」

学生B子:「でも、司法書士試験というのは、難しいんでしょ」

学生A男:「確かに難しいね。合格率は二パーセントさ。でも、真剣に勉強すれば、一年か二年で合格は可能
      なんだ」

学生B子:「どんな試験科目があるのかしら」

学生A男:「いちばん重要なのが、民法と不動産登記法さ。それから商法と商業登記法も大事だね。あとは
      民事訴訟法や民事執行法などがあるね。試験は択一式と書式が出題されるんだ」

学生B子:「一人で勉強するのも、大変そうね」

学生A男:「そうだね。だから、G学院では司法書士試験のための基礎講座と答案練習会を実施しているんだ。
      基礎講座でみっちり勉強して、答案練習を受けるといいね」

学生B子:「あたしも司法書士を受験しようかしら。でも、一人じゃ淋しいから、A男もいっしょに受けてくれる?」

学生A男:「もちろんさ。ぼくもB子に負けないように頑張るよ」