第5番 善導寺


城沼のほとりにあるアピタ館林店すぐ北隣。
従来、館林駅前にあった伽藍を平成2年、 現在地に原型どおり復元。

戦国時代末期、榊原康政が赴任すると同時に全盛を極めたが、
その後、明治維新後は衰退した。昭和34年になると、再興の目途がたったが、
昭和54年に館林駅前通り拡張事業のため、全面移転することになった。

昔どおり復元された山門(写真上)を入ると、広大な境内に昔の面影をしのばせる弁天堂、
薬師堂、 不動堂などが立ち並び、また、真新しい鐘楼や庫裡が棟を連ねる。

コンクリート造で再現された本堂の裏手には、均整の取れた新しい観音堂が建っている。
その隣にはこの寺に所縁のある榊原康政の墓がある。

榊原康政は徳川四天王の一人であり、初期に館林城の城主ともなった。
善導寺は榊原康政の菩提寺でもある。徳川家康も浄土宗を学ぶ僧侶の学問所として同寺を薦めている。

本堂の裏手には、噴水の上がる見事な庭園が広がる(写真下)。
ゆったりと散策をするのには、もってこいの場所である。付近にはアピタ館林店をはじめ、
飲食店などの店があり、またすぐ南側には、つつじが岡公園の城沼が豊かな水をたたえる。

<巡礼案内>
 終南山 見松院 善導寺(ぜんどうじ 浄土宗)
 本尊:阿弥陀如如来、霊場本尊:千手観音
 〒374-0004 館林市楠町3692番地
 TEL:0276―72-1259 住職:石井大宣

<納経所>
 同寺 TEL:0276-72-1259
 ご朱印は貼り付けるものもあり、東上州に関するものが3種類、
 七福神に関するものが5種類。

巡礼歌 『露の身を 頼む心は 善導寺 月もろともに 西へ行くなり』