第3番 花蔵院

聖観音 ≪除川観音≫ :: 板倉町


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国道354号線の板倉町役場を北に曲がり田園地帯をしばらく行くと、除川の信号がある。
それを超えてすぐ右折する。墓地が見えてきたら、さらに右折。

銅板葺き屋根の観音堂(写真上)が目印。
回廊の擬宝珠に天保4年(1833)の文字があるため、その頃の創建と推察される。

昔、川から引き上げた観音像を屋内に安置していたが、
その後、堂を建立して祀り花蔵院と名づけたという。

観音堂にはその観音像を安置しているが、
開けたら良くないことが起こると言われ、秘仏である。
住職をはじめ見た者は誰もいないという。

2本の石門の正面には、入母屋造りの本堂が建つ。昭和58年に茅葺から瓦屋根に葺き替えられた。
軒には戦時中一度供出されたが、その後、戻されたという釣鐘が下がっている。

本尊は不動明王立像。

門の周りには、除川名所の首なし地蔵(写真下)とか弘法大師のお休み石などがあり、
興味をそそる。首なし地蔵の銘には、慶長9年(1604)の年号が刻んである。

また、すぐ後ろの方角には、渡良瀬川が流れる。この川の水害を除くため、
除川と名づけ、観音の呼称もそれにちなんだと言われている。

<巡礼案内>
 補陀落山 観音寺 花蔵院(けぞういん 真言宗豊山派)<除川観音>
 本尊:不動明王、霊場本尊:聖観音
 〒374-0101 邑楽郡板倉町大字除川399番地
 TEL:0276-77-0648 住職:麦倉芳山

<納経所>
 同寺 TEL:0276-77-0648
 住職のご厚意でご朱印を頂いたときには、納経料は賽銭箱に納めるとよい。

巡礼歌 『罪科も皆 除川と きくならば 参るこの身は 頼もしきなり』