第73番 薬王寺


太田・大間々線の大島地区、セブンイレブンより200メートルほど北に進むと、右手にカーブして
曲る道がある。その道を北に進むと右手にゴルフ場があり、 その反対側の民家の陰に建っている。

前の道が細いため、普通車がやっと通れる程度。

境内の入口には、延命地蔵菩薩建立跡の記念碑と、宝暦4年(1754)の宝篋印塔が立つ。記念碑は
第二次大戦に供出された延命地蔵を供養するため、昭和22年に建立されたもの。いずれも2メートルを
越え、寺域を守っているかのようである。

本堂は、間口六間の比較的大きな建物。内陣に本尊の薬師如来や、日光・月光菩薩を脇仏として
安置する。

左手の旧庫裡には現在、管理人が現住し、また、その前には大島二区集会場が並んで建っている。

この寺は、正慶3年(1334)の創立。以来、新田氏の祈願寺として繁栄した。

明治以降は無住となり、明治44年に威光寺の住職が兼務寺として、本堂の修繕を行っている。
境内は広く、普段はゲートボール場としても利用されている。

<巡礼案内>
 医方山 円光院 薬王寺(やくおうじ) [高野山真言宗] 本尊・薬師如来
 〒373―0055 太田市大島町707-1 無住

<納経所>
 威光寺(71番) TEL:0276-31-1771

巡礼歌 『本山(もとやま)に 誰か植えける 花なれや 春こそたおれ 手向けにぞなる』