第67番 蓮台寺


保育園のある十字路を南に折れる。朝鮮飯店の信号をそのまま南へ行くと、右手に見えるので、
二つ目の曲り角を右折する。

畑に囲まれながら、均整のとれた堂、鐘楼が低い囲い 壁とともに建つ。

鐘楼は平成11年に築造。元禄時代に鋳造された梵鐘を吊るす。

石柱門の真正面には、二間ほどの小さな堂がたたずむ。薬師堂である。昭和期の再建であり、
こぢんまりと建っている。

その右に建つ農家の母屋のような建物は、本堂。内陣に金剛界の大日如来を安置する。すぐ西に
西田島町の集会場が建つ。これらの建物が、道路脇の鐘楼と調和しながら、 粋な雰囲気をかもし出して
いる。

寺伝によれば、この寺は、寛永年間(1624~1644)に創設され、延宝4年(1676)に中興されている。
明治初期の火災によって文献を焼失しているため、由緒は不詳。 当時から教王寺の末寺であった。

境内の北側には墓地が広がり、庚申塔や二十二夜塔など多くの石造物が並んでいる。

また、北方の国道354号バイパス沿いには、スーパーや薬屋など多くの大型ショッピングセンターが
建ち始め、 市街化の波がここまで押し寄せようとしている。

<巡礼案内>
 米瑠璃山 金剛院 蓮台寺(れんだいじ) [高野山真言宗] 本尊・大日如来
 〒373―0844 太田市下田島町1110 無住

<納経所>
 教王寺(88番) TEL:0276-32-1143

巡礼歌 『恐ろしや 三つの角にも 入るならば 心をまろく 慈悲を念ぜよ』