第66番 宝性寺


県道・尾島宝泉線に出て、南に行く。踏切を超えると、一つ目の信号の先の三叉路に、大きな
青い道案内板が立っている。その角を右折。最初は狭いが、 道は次第に広くなる。

少し行くと、太田市宝泉南小の案内が出ているが、宝性寺はその左手。 裏手に駐車場がある。

正面に回ると、入口に、“医王山宝性寺”“南無大師遍照金剛”と書かれた太い石柱が2本立つ。
石柱の左前に、小柄な鐘楼がある。参道の西側には、 墓地が広がっている。

正面には、雄大な本堂が建っている。間口七間、奥行六間の建物は境内の背の高い木々に
囲まれながら、厳粛な雰囲気をかもし出している。本堂の西側には、弘法大師御入定1100年、
1150年などを記念した各御遠忌供養塔が並んでいる。

この寺は、応永2年(1395)、元海僧都によって開山されたが、江戸末期までは荒廃していた。
この当時、間口七間の本堂に薬師如来を祀っていた。

明治17年、新田第七小学校の設立を機に、宝性寺に中根分校が開かれた。これが由良小学校の
前身である。以後、同22年まで分校を開設し続けたという。

<巡礼案内>
 医王山 善逝院 宝性寺(ほうしょうじ) [高野山真言宗] 本尊・薬師如来
 〒373―0846 太田市中根町526 住職・齋藤良栄

<納経所>
 同寺(兼60番) TEL:0276-31-0130

巡礼歌 『身の中の 悪しき悲報を 打ち捨てて みな吉祥を のぞみ祈れよ』