第57番 正法寺


ガソリンスタンドのある十字路を左折し、 そのまままっすぐ行き一つ目の信号を右折する。
分譲住宅地(城西の杜)の右手にこんもりとした木立が見える。 大きな仁王門が目印。

この仁王門は、貞享2年(1685)の建立。昭和28年に解体修理を行った。右側には客殿と庫裡が
あり、正面に本堂が建つ。本堂は昭和50年、改修が行われた。

内陣には前立観世音が安置され、左手で五色の布を持ち悠然と立つ姿は堂々たるものである。

本尊である聖観音は、本堂の裏手の収納庫に安置。鎌倉初期の高さ1.5メートルほどの像で、
県の重要文化財に指定されている。12年に1度、午年に開帳。

毎年2月3日の節分会には、多くの参拝人が訪れ、本尊に対してご祈祷が行われる。

この寺は、延喜年間(900~922)の創建。元暦年間(1184~1185)には、新田義重が伽藍を修復し、
後に、新田義貞の弟、脇屋義助の菩提寺となった。それにちなみ、現在、本堂左前に脇屋義助の
白い像が建立されている。

本堂の左手に、観音免層塔や濡れ金地蔵がある。また裏手には、脇屋義助の遺髪塚が造られて
いる。東上州33ヶ所19番札所。

<巡礼案内>
 脇屋山 聖徳院 正法寺(しょうほうじ) [高野山真言宗] 本尊・聖観音
 〒373―0041 太田市脇屋町562 住職・空井良英

<納経所>
 同寺(兼58番、兼59番、兼65番) TEL:0276-32-0564

巡礼歌 『尋ねても 祈りをかけよ さしもくさ 正しき法の 寺を印に』