第40番 胎養寺


大原仲の信号を東に行く。市役所薮塚支所を過ぎ、200メートル先の伏島歯科の角を左折する。
二つ目のラーメンの看板のある十字路を右折すると、左手に見える。

道路脇に2本の石柱門が立つ。長く延びた参道の突き当たりに、大きな本堂が建つ。前に立つ
2本の銀杏の木がこの寺の象徴のようだ。

左手には水屋と簡素な鐘楼、右奥に真新しい庫裡と客殿がある。

この寺は永暦年間(1160~1161)出羽国の羽黒山から寺院を移し、修験者の道場としたことに
始まる。享禄年間(1528~1532)に、藪塚氏の館跡と伝えられる元屋敷に移され中興された。

寛文2年(1662)には、代官、岡上景能によって現在地に移される。江戸時代には幕府より
ご朱印地と認められ、 大根の大慶寺の末寺となった。

明治16年の火災で伽藍が焼失。本堂は同21年に再建される。また、昭和30年には、本堂の
修復が行なわれている。

本堂の西側には、墓地が広がる。その墓地の手前に、江戸時代の宝篋印塔や二十三夜、また
比較的新しい弘法大師記念塔、水子地蔵尊などが並んでいる。

<巡礼案内>
 羽黒山 不動院 胎養寺(たいようじ) [真言宗豊山派] 本尊・不動明王
 〒379-2301 太田市薮塚町2179-1 住職・渡辺有賢

<納経所>
 同寺 TEL:0277-78-2359

巡礼歌 『この神は 三国流布の 密教を 守り給まわん 誓いとぞ聞く』