質問8:トーキって、何なの?
「この前、太田市に素敵な分譲住宅が売りに出されていたの。日当たりがよくて、見晴らしも
いいの。値段も1700万円。手ごろだったので、主人と相談して、早速購入することにしたわ。
あたしは分割払いが嫌いなので、手持ちのお金を集めて、それを売主に払って、その家に
住むようになったの。
ところが、そこに住んで1ヶ月ほどすると、大変なことが起ったのよ!
見知らぬ人が突然訪れて、“ここはわたしが買った家だから出ていってくれ”って言うの。
“えっ?ここはあたしが買った家でしょ。どうして出て行かなくちゃならないの?”
“いや、ここはわたしの家です。その証拠に、ちゃんと登記がしてあります“といって、謄本を
みせたのよ。そしたら、そこには、その人の名前が書いてあったの”
あとで聞いたら、あたしは買って代金は払ったけど、登記の名義を書き換えてなかったのよ。
だから、その家を2000万円っていう、もっと高い値段で買う人がでてきたので、売主は売って
しまったのね。
あたしが先に代金を払っても、自分名義の登記をしていなかったから、自分のものだって
主張できなかったのよ。法律の世界では、先に登記をしたほうが、勝つんだって・・・!
おかげで、あたしは隅の日当たりの悪い家に住むことになったの。ほんとに、登記っていう
のは早くしておくべきものね」