オンラインの時代

全国、いつでもどこでも、オンライン

「あたしは、司法書士事務所のアシスタントをやってる宮本真由美です。

一昔前には、司法書士っていうのは“代書屋”と呼ばれていたんですよ。そのときは、法務局の
まわりに、いっぱい司法書士の事務所があったの。それは、土地や建物の謄本なんかを取得
するのに、法務局の近くのほうが便利だったからなんですよ。

今もその名残りで、法務局のまわりに事務所がみられるところがありますね。

だけど、今はオンラインの時代です。全国どこの法務局に対しても、コンピューターで申請が
できるんですよ。北海道から沖縄まで、可能なんです。オンラインに載らない書類は、郵便で
送ればいいのよ。

それに、土地や建物についての登記事項の証明書というのも、パソコンの画面で確認する
ことができるの。それから、登記が終われば、登記が完了した、という電子メールが法務局から
届くんです。ほんとに便利ですね。

だから、法務局のまわりに事務所をつくるという意味は、もうなくなったんです。すべてパソコンに
向かいながら、名義書き換えができるんですよ。

あたしの事務所でも、県内はもちろん、全国いろんな県の登記申請をしています。

司法書士は、今では一つの場所の土地や建物を扱うだけではなくなっているんですね。
これからは、日本のどこの不動産に対しても、登記申請ができる時代なんですね」