第9番 谷中観音堂

如意輪観音 ≪谷中観音≫ :: 邑楽町


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国道122号線の石打という信号を南に折れる。道端には、明言寺のこぶ観音という
案内板が出ているが、それを目当てに進む。細い道に入り込まないように注意。

こぶ観音は“子生”という字を当てはめ、子宝に恵まれるとも解釈されている。

こぶ観音の境内に出たら、東側の木立の中に小さなお堂が見える。道なりに行くと、
曲がり角に観世音と彫られた石碑が立つ(写真下)。そこが谷中観音堂である(写真上)。

現在ではこぶ観音のほうが有名であるが、谷中観音も子育てにご利益があるといわれ、
歴史のあるお堂である。谷中観音堂は古くから“子育て観音”とも呼ばれ、休日には
子供の育成を願って、多勢の参拝人が訪れる。こぶ観音といっしょにお参りすれば、
一石二鳥の効果がある。

明治37年には、観音堂に金井喜四郎と、多々木熊次郎が巡礼歌の額を納めている。

お堂の前の煎餅屋は休憩所も兼ね、お土産として観音せんべいを販売している。
ここだけの名物ということで、購入する人も多い。

また、国道122号線、石打の交差点の北には、日帰り温泉、邑楽の湯がある。
ゆっくりと旅の疲れを癒すのもよい。

<巡礼案内>
 谷中観音堂(やなかかんのんどう)<谷中観音>
 本尊:如意輪観音
 〒370-0605 邑楽町中野字谷中57 無住

<納経所>
 同寺または休憩所 TEL:0276-88-5278
 村の有志が、日曜日(8時から16時)、または毎月17日の縁日に交代でお堂に出て、
 参拝者の世話をしている。お札(ご朱印)300円、お守り500円。いずれも貼り付けるもの。
 直接書いてもらいたいときは、お堂の南の金井加市宅 TEL:0276-88-5271 へ。
 平日には、御休憩所でもお札(ご朱印)やお守りを扱っている。

巡礼歌 『世を厭う 心のほども 片掛くる ただ頼むべし 法の力を』