第4番 明善寺


東部工業団地の南側にバス停“観音入口”があり、その道の300メートルほど先に建つ(写真上)。
観音とはこの地区の地名でもある。

堂は8月の第日曜日に開く。
地元の有志が総出でお堂に出向き、酒や果物などをご供物として上げお祝いをする。

かつて観音堂のそばに背の高い黒松が生えていたが、近年伐採された。

像は秘仏ではあるが、安産の観音さまとして祀られている。

左手の小さな建物は、金色の地蔵を祀った地蔵堂。
観音堂は、数軒北側の玄関の広い飯島秀雄宅が管理。

本堂と薬師堂は県道、館林・藤岡線を西に進み、東北道を超えた西方に建つ。
本堂は2階建ての建物であるが、一見しただけでは民家だと見間違う。祀られている本尊は、大日如来。

すぐそばに建つ薬師堂は、間口三間半の入り母屋造りの建物(写真下)。
内陣には寄せ木造りの仏像があったというが、いつの間にか紛失している。

観音堂がなぜ離れた場所に建っているかについては、大水によって流されたという説、
紛争をさけるため観音様だけを現在の地に移したという説など、さまざまである。

<巡礼案内>
 一空山 明善寺(みょうぜんじ 新義真言宗豊山派)<大島観音>
 本尊:大日如来、霊場本尊:如意輪観音
 〒374-0001 館林市大島町4846番地 無住

<納経所>
 持宝山 無量院 吉祥寺(真言宗豊山派)本尊:大日如来
 〒374-0001 館林市大島町4347番地
 TEL:0276-77-1511 住職:鈴木康也
 
 東北道を超えた大島山王という信号の端。
 天慶2年(939)創建。明治27年(1894)、
 寺格が高められ、大和国の長谷寺から青色衣を免許される。
 現在の本堂は、大正14年の再建。

巡礼歌 『本よりも 月の光に 明善寺 心の雲の 晴れて拝めば』