第24番 善泉寺


群馬銀行強戸支店の脇の道を、線路を越えてしばらく進むと、北乃ひぐちがある。
その先は北関東自動車道が一部完成しているが、信号を直進。

突き当りの三叉路を 八王子農園とは逆方向の左手に進路をとると、広場にブランコの
設置された菅塩住民センターが右手にある。

その場所はかつて大きな池であり、その真ん中に弁天様が祭られていた。観音堂は
住民センター東側の木村庫太郎宅の片隅に建っていた。

本尊は“縁切り観音”とも呼ばれ、最初のものは盗難で喪失。観音堂の内陣には、
十一面観音が安置されていた。

住民センター裏の須藤征俊宅で観音堂を管理。同宅には、縁切り観音に関する絵馬が
保存されている。観音堂は現在、建て替え中。

江戸時代になると、観音堂の地所は徳川の直轄地になり、旗本の領地となった。しかし、
個人では維持できず、善泉寺の檀家になった。現在でも、観音堂の所有者である須藤家の墓は、
同寺にある。

そのため、現在では善泉寺が24番札所になっている(写真)。

この北方角には藪塚温泉や三日月村、スネークセンターなどがある。

なお、24番霊場は巡礼者の皆さんが独自の力で探していただくため、地図のどこにも
載っていない。

見つけられれば、それこそ観音の功徳が皆様に現れた証拠だといえよう。

十一面観音 ≪縁切り観音≫ :: 太田市

<巡礼案内>
 聖天山 善泉寺(ぜんせんじ 高野山真言宗)
 本尊:毘沙門天、霊場本尊:十一面観音
 〒373-0002 太田市菅塩町644番地
 TEL:0276-37-1229 住職:富岡 良賢
 菅塩の住民センターの一本西の道を北に進むとすぐ。

<納経所>
 同寺 TEL:0276-37-1229

巡礼歌 『何事も 祈りてかなう 観世音 末頼もしき 池の白波』