第22番 聖王寺


県道足利伊勢崎線の石橋の十字路を西に入る。 一つ目の信号を南に曲がるとすぐ右側。
東側の広場は、ゲートボール場になっている。

正面に立つ2本の石柱の奥には、本堂と地蔵堂が建ち、西側は強戸保育園がつくられている。

境内には、ゲートボールのお年寄りと、子供たちの仲良く遊ぶ姿がいつも絶えない。

本堂は瓦葺き入母屋造りの堂々たる建物(写真下)。 その前の地蔵堂は、宝形造りの
均整のとれた立派なお堂(写真上)。観音堂と間違いやすい。

石柱の左側には、明和元年(1764)に建立された2メートル以上の六十六部供養塔(石造)が
そびえる。 また、東隣に入母屋造りの立派な赤城神社が建っている。本堂の右側には、17、8世紀
制作の多数の庚申塔が立ち並ぶ。

観音堂は、今は存在しない。かつての観音像は盗難で喪失。現在では、信者が寄進した
千手観音を祀る。

また、本堂には本尊の不動明王や、江戸中期に信者が納めた釈迦涅槃図や両界曼荼羅などが
保管されている。

信号のすぐ西側には、食事処、新田乃荘がある。

ここでは新田氏時代の昔の雰囲気を楽しみながら、戦国武将膳や新田乃荘膳などの郷土の
料理を味わうことができる。

旅の醍醐味の一つとして、十分に田舎の味を満喫するのもよい。

<巡礼案内>
 寺尾山 聖王寺(しょうおうじ 高野山真言宗)
 本尊:不動明王、霊場本尊:千手観音
 〒373-0052 太田市寺井町693番地
 TEL:0276-37-0633 住職:田口重彦

<納経所>
 同寺 TEL:0276-37-0633

巡礼歌 『寺尾山 松のむらたち 尋ねきて 千手の御影 拝むうれしさ』