第21番 医王寺

如意輪観音≪小金井観音≫ :: 太田市


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20番から生品小の裏の道に出て、片側にガソリンスタンドのある小さな十字路(信号)を
北に行くと、すぐに医王寺がある。

入口には太い石柱が2本立ち、正面には明治10年に再建された本堂が建っている(写真上)。

参道の途中に不動堂を兼ねた観音堂があり、棚の上には金色に輝く半伽思惟の如意輪観音が
祀られている(写真下)。

斜め上方を見ながら思考にふけっている格好は、近在でも珍しい。高さは50 センチほどであるが、
時代の変遷を経ているせいか、随所に見られる傷が痛々しい。

同じ堂内の不動明王は、明和4年(1767)に作製された高さ1メートル70センチで 町の
重要文化財に指定されている。その雄々しい姿に、厳しさを感じる。

本堂は簡素だが、昔は堂々たる立派な建物があったという。その堂内に祀られている本尊は、
大日大聖不動明王。

この像は19世紀に四国の西林寺から移されたもの。 また、同じ四国の泰山寺から移された
大日大聖不動明王も安置されており、 合わせて3体不動尊と呼ばれている。

このため、医王寺は北関東36不動霊場の10番でもあり、 巡礼の姿が絶えないという。

<巡礼案内>
 清池山 医王寺(いおうじ 高野山真言宗)<小金井観音>
 本尊:不動明王、霊場本尊:如意輪観音
 〒370-0303 太田市新田小金井町982番地
 TEL:0276-57-3141 住職:大野義壷

<納経所>
 同寺 TEL:0276-57-3141
 普段は不動明王のご朱印が多いため、東上州の観音様のご朱印と一言ことわること。

巡礼歌 『妙なるや 法の蓮の 花咲て 心の底も すめる小金井』