第2番 円満寺

千手観音 ≪岩田観音≫ :: 板倉町


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 1番宝福寺より西方にあたる国道354号線沿いに、
 円満寺と書かれた高い石柱の門が2本立っている。
 それを北に曲がると、東上州隋一といわれる観音堂が見える(写真上)。

 門を入ったすぐ手前の民家の片隅には、風雨にさらされた数基の石碑が立ち並ぶ(写真下)。

 お堂は瓦葺き方形造りで、江戸時代中期、日光の中禅寺より移された。
 地元の熱心な信者たちによって、お堂は毎月17日の午後5時頃から9時まで開く。

 千手観音像は光背までの高さ160センチの檜の寄木造りで、県の重要文化財に指定されている。
 鎌倉時代末期ごろ製作されたもの。

 本尊は20年に一度開帳される。普段は、金色に輝く等身大の前立千手観音が祀られている。
 また、寺では安産を祈願する腹帯も配布している。
 5ヵ月目の戌の日に半反の腹帯を授かり、出産後に一反の腹帯をお礼として納める。
 お堂の200メートル前の吉田農機商会が世話人となっている。

<巡礼案内>
 無量山 円満寺(えんまんじ 真言宗豊山派)<岩田観音>
 本尊:千手観音
 〒374-0133 邑楽郡板倉町大字岩田2202番地 無住

<納経所>
 光応山 安勝寺(真言宗豊山派)本尊:大日如来、不動明王
 〒374-0134 邑楽郡板倉町大字籾谷1659番地
 TEL:0276-82-0555 住職:青木大籍
 
 岩田観音から北に進む。昭和27年、最勝寺と安楽寺を合併して創設。
 国の重要美術品として、宝暦4年(1754)の梵鐘が下がっている。

 または、塚越昇宅 TEL:0276-82-2818

巡礼歌 『はかりなき 望みをここに 円満寺 千手の誓い 頼もしきかな』