第13番 江徳寺《旧・観音寺》

聖観音 ≪台之郷観音≫ :: 太田市


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国道122号線から東長岡の信号を韮川、矢場方面に進むと、その道沿いに、
セブンイレブンがある。 その角の細い道を曲がると、突き当りが江徳寺である(写真下)。

江徳寺は元和2年(1616)の創建。昭和16年(1941)に火災に会い、同 24年、
現在の本堂が再建された。寺に関する文献は、ほとんど存在していない。

江戸末期には、寺子屋が設置されていた。明治になると、学校設置の風潮が各地で起こり、
寺の本堂を校舎に使った。

江徳寺も韮川小学校の前身である“擇善学校”を開設。 門前には、韮川小学校の百周年事業
として寺が設置した“韮川小学校発祥の地”の石碑が立っている(写真上)。

境内の右側にある観音堂には、1メートルほどある金色の聖観音像が安置されている。

また、境内の奥には五穀豊穣を祈ってお祭りが催された松原稲荷がある。 さらに、
本堂の右側の格子窓を覗くと、等身大の閻魔像が睨みつけている。

観音寺は韮川駅近くにあったが、昭和41年、駅周辺の開発事業のため、同寺に合併された。

現在でも東上州霊場の承継寺として、聖観音像を守り続けている。

像は、地名から“台之郷観音”と呼称されて、今でも厚く信仰されている。

<巡礼案内>
 孤峰山 江徳寺(こうとくじ 曹洞宗)<台之郷観音>
 本尊:釈迦如来、霊場本尊:聖観音
 〒373-0801 太田市台之郷町845番地
 TEL:0276-45-0612 住職:岡本秀道

<納経所>
 同寺 TEL:0276-45―0612

巡礼歌 『後の世は 花のうてなに 至りなん 観音寺に 参る身なれば』