国道354号線の志部という信号から北に入り、城之内公園に隣接した北小学校の
後ろの路地を東に行く。墓地に囲まれた均整のとれた山門と本堂が目印(写真上)。
龍泉院の末寺。
本堂は昭和61年に再建されたもの。
観音堂は本堂の左側のこぢんまりとした建物。最初の聖観音は行方が知れず、
現在のものは昭和初期に信者が寄進したものである。
しかし、今ではいつともなく聖観音が十王と入れ替わり、堂は十王堂と呼ばれている。
十王とは冥土の世界で死人の罪を裁く王であり、閻魔王を代表として十人の王がいる。
すぐ西側には豊臣秀吉の小田原攻めのとき廃城になった小泉城跡(城之内公園)がある。
小泉城は室町時代に築かれた城で、現在では桜の名所の一つとなっている。
水をたたえた周囲の堀が往時を忍ばせる(写真下)。
<巡礼案内>
赤城山 要津院 正眼寺(しょうがんじ 曹洞宗)<小泉観音>
本尊:釈迦如来、霊場本尊:聖観音
〒370-0518 邑楽郡大泉町城之内1-17-25
TEL:0276-62-9330 住職:飯田知義
<納経所>
祥平山 龍泉院 白山寺(曹洞宗)本尊:釈迦如来
〒370-0518 邑楽郡大泉町城之内3-11-2
TEL:0276-62-2568 住職:飯田知義
正眼寺(TEL:0276-62-9330)の裏の線路を越えた北側。
正眼寺の住職が兼務。正眼寺からの龍泉院へ道順は、一方通行が多く遠回りになるので
注意。天文3年(1534)、小泉第2代目城主によって開基。
境内には、小泉城の初代城主、直光によるお手植えの黒松の大木が枝を大きく広げている。
また、どのような日照り続きの日でもこれに祈願すれば、必ず雨が降るという、軸物、雨乞いの
龍が保存されている。