第88番 教王寺

如意輪観音 :: 太田市


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冠稲荷神社を過ぎ、354号バイパスを超える。さらにその先の信号をまっすぐ行くと、左側に林外科
医院の看板がある。そこを左折。しばらく行き、オレンジ色のアパートがある信号に出たら、そのまま進む。
すぐ道端に、 教王寺の裏参道を示す道しるべが出ている。

永徳2年(1490)、金山城主であった横瀬国繁よって建立される。教王寺の寺名は、京都・東寺の
正式名称である教王護国寺を真似たものである。由緒については諸説あるが、細谷に住んでいた
新田政氏の子である国氏が細谷氏を名乗り、 その氏寺にしていたと考えられる。

明治5年に学制が発布され、教王寺には沢野小学校の前身である 誠至学校が造られた。

裏参道から境内に入ると、左手に鐘楼と百字真言鐘がある。鐘楼は高山彦九郎の祖母りんが寄進
したもの。また、後者は彦九郎の祖父である高山貞正が寄進したもの。 両者とも市の重要文化財である。

右手には庫裡、本堂、そして正面に観音堂がある。観音堂は旧本堂であり、寄せ棟造りの大師堂と、
入り母屋造りの護摩堂を合体させた奇妙な構造になっている。境内には、かつての大寺たる威厳が
漂う。関東88ケ所の13番札所。

<巡礼案内>
 如意山 惣持院 教王寺(きょうおうじ) [高野山真言宗] 本尊・如意輪観音
 〒373―0842 太田市細谷町1301 住職・藤生義裕

<納経所>
 同寺(兼2番、3番、67番、68番、69番、70番、85番、87番)
 TEL:0276-32-1143

巡礼歌 『諸人の 願いはここに 如意の山 仰いで拝む 慈悲のみ光』