第79番 国貞寺


運動公園の南側のT字路を北に進み、角にセブンイレブンのある一つ目の信号を南に曲る。住宅地を
しばらく行くと、朝の時間帯のみ“進入禁止”の看板の立つ道があるが、その道をそのまま真っ直ぐ進む。
突き当たる直前のミラーのある細い道を左に折れる。

少し進むと住宅に囲まれながら、左手に国貞寺が建っている。住宅地で細い道が入り組んでいるため、
迷わないよう注意。

短い参道の先に石柱門が立つ。門を入るとすぐ左手に、地蔵菩薩や二十二夜塔など多くの供養塔が
立っている。その周りには墓地が広がっている。

正面の本堂は、昭和33年に再築になった入母屋造り、間口五間半の建物である。内陣の本尊は、
木造の不動明王立像である。

過去、何度かの火災により文献が焼失したため、寺の由緒は不詳。江戸末期には、寺子屋が開設
されていた。

境内には、かつて観音堂もあり、明治期に薬師堂も合併したが、両者とも存在しない。現在は、本堂の
右手に庫裡が建つのみである。最近まで無住だったが、 今は住職がいる。

この寺のある地区は、元来、別所というが、宝泉地区の別所町と区別するため、東別所町と名づけられた
という。

<巡礼案内>
 威徳山 月輪院 国貞寺(こくじょうじ) [真言宗豊山派] 本尊・不動明王
 〒373-0815 太田市東別所町216 住職・澤元雄

<納経所>
 薬王寺(80番) TEL:0276-45-8920

巡礼歌 『踊り跳ね 念仏唱う 道場寺 拍子をそろえて 鐘を打つなり』