第77番 円養寺


飯田郵便局のある十字路を東へ入る。少し行くと、住宅に囲まれた 閑静な場所に円養寺が
建っている。

雑木林に囲まれた本堂の大きな屋根が目印。本堂は平成6年の新築だが、北関東隋一の
大きさを有する木造建築である。

内部には、本尊の薬師如来座像(秘仏)や不動明王、観音菩薩像などを祀る。

その西隣に平成7年に改修された永代回向堂があり、これがかつての本堂であった。その前に、
昭和46年築の鉄筋コンクリート造りの小柄な山門が建つ。さらに境内には住職が設計した手作りの
鐘楼、石造七福神などが並んでいる。

隣接する公園の北側には、奥の院である護摩堂があり、その前には住職手製の結界門がある。

寺の由緒は、文献の焼失のため不詳。境内にある石造地蔵菩薩の台座に、正徳元年(1711)の
年号があり、このときにはすでに堂宇が建っていたと推測される。

当初、九合小学校に北にあったが、いつの時か市民会館の東に移転している。昭和41年の
区画整理で現在地に移り、 跡地は九合五号公園となった。

今では地元の代表的な寺院として、多くの参拝人が訪れる。

<巡礼案内>
 護安山 医王院 円養寺(えんようじ) [高野山真言宗] 本尊・薬師如来
 〒373―0818 太田市小舞木町541 住職・磯崎至宏

<納経所>
 同寺 TEL:0276-45-4922

巡礼歌 『誠にも 神仏僧を 聞くれば 真言加持の 不思議なりけり』