第48番 観音院


47番の先の細い道を右折。そのまま行くと、橋があるので、その手前の信号を右折。二つ目の
信号に東長寿センターの案内板があるので、そこを左折。突き当りを右折。そのまま少し行くと、
左手にある。境内にはこんもり木々が生い茂り、 脇には広い駐車場が確保されている。

正面には本堂、左手に地蔵堂が建つ。境内はいつも香煙が立ちこめている。

本堂は嘉永年間(1848~1854)の再建。寄せ棟造りで屋根に鴟尾をのせ、一見、唐招提寺の
本堂のよう。

地蔵堂には、この地で有名な“日限地蔵”が祀られている。この地蔵は、何日にまでにというように、
日を限って願をかければ必ず願う、といわれている。

毎日24日は、日限地蔵の縁日。北側の道路は車の通行が禁止され、多くの露店が出店する。
境内や道路は、 近在はもちろん遠方からの参拝人であふれる。

縁起は不詳であるが、正保元年(1644)に庵が建てられ、承応元年(1652)には、庵は観音院と
呼ばれるようになった。その後、寛文2年(1662)現在地である諏訪の森に移された。

寛政年間(1789~1801)に、今までの伽藍を焼失したが、嘉永年間(1848~1854)現在の本堂が
再建された。欄間や向拝には、見事な彫刻がある。関東88ヶ所の10番札所。

<巡礼案内>
 諏訪山 観音院(かんのんいん) [真言宗豊山派] 本尊・聖観音
 〒376-0032 桐生市東二丁目13-18 住職・月門快憲

<納経所>
 同寺(兼49番) TEL:0277-45-0066

巡礼歌 『諸人の 願いをしかと 能満の 深き誓いに 耐えぬ香煙』