第47番 妙音寺


46番の2、3軒先の並びに、妙音寺がある。通りに面して広い駐車場があり、日本武道・阿門会の
看板が掲げられている。

妙音寺を示す石碑の先には、小さな山門が立っている。

門の先の右手には、広い境内がある。左のコンクリート造りの建物が、信徒会館である善明閣。
内部は日本武道の道場になっており、 ここでご朱印を頂くことになる。

本堂は、境内の中央に堂々と建つ。大正10年に再建が決定され、昭和3年に完成。その間、
大正12年に関東大震災が発生し、耐震性の必要性から、 桐生地区で最初に鉄筋コンクリート造りの
本堂が建立された。

この寺には、 かつて“さざえ堂”が建っていた。らせん状の内部に百観音を祀っていたが、
天保13年(1842)の火災で焼失。焼け残った30体余りの観音像は修復されて、現在本堂の内部に
祀られている。

本堂前に、小さな石造の不動明王が立つ。脇仏として十一面観音と如意輪観音を従えている
姿は、近在でも珍しい。

真正面の大きな建物は、庫裡。お盆や彼岸などの行事には、一般の人に開放される。後方の
丘陵地には、広い墓地が広がる。

東上州33ヶ所の31番札所。また、桐生七福神めぐりの寿老人の寺でもある。

<巡礼案内>
 平等山 妙音寺(みょうおんじ) [高野山真言宗] 本尊・不動明王
 〒376-0054 桐生市西久方町一丁目4-31 住職・村上祐尊

<納経所>
 同寺 TEL:0277-22-6228

巡礼歌 『妙なりし 音久方に 尋ね来て 御法の縁に 違うぞうれしき』