第44番 普門院


国道50号を桐生方面に進み、右手に洋服の青山がある岡の上という信号を左折。再びすぐに
左折、その先のコンビニの信号を右に行き、突き当りを左へ進む。右手に、木立に囲まれながら
建っている。辺りは住宅地、道が入り組んでいるので、 要注意。

道端に石柱門が立ち、うっそうとした木々が茂った参道が続く。正面には、平成元年に建てられた
比較的新しい本堂と庫裡がある。

明暦2年(1656)僧の清祐によって開基される。当時から聖眼寺の末寺だった。

明治41年、隣家からの火災による類焼で、本堂、宝物、古文書などを焼失し、詳しい沿革は不明。
大正2年に仮本堂が建てられ、現在の本堂は、平成元年に完成。間口六間の堂々たる建物。正面に、
普門院と書かれた大きな扁額を掲げる。

境内には本堂と庫裡しかなく、がらんとした雰囲気が漂う。本堂前に立っている弘法大師像が
唯一、寺院の歴史を物語っている。

本堂のすぐ後ろを走る東武電車が、ときどき境内の静寂さを破る。かつては無住だったが、現在では
お堂の管理を兼ねて住人がいる。

<巡礼案内>
 正礼山 普門院(ふもんいん) [高野山真言宗] 本尊・聖観音
 〒376-0013 桐生市広沢町二丁目3118 無住

<納経所>
 聖眼寺(45番) TEL:0277-44-6302

巡礼歌 『今の世は 大悲の恵み 菅生山(すがうざん) ついには弥陀の 誓いをぞ待つ』