第42番 南光寺


阿左美下原の信号を北東に進むと、歩道橋のある五差路がある。その一番左手の道を曲る。
少し行くと右手に建つ。駐車場の片隅には、 大小の庚申塔が並んでいる。

境内の正面は閉まっているので、脇から扉を開いて入る。中央に明治26年再建の本堂が建ち、
格式ある古刹の雰囲気をかもし出している。内陣には、本尊の大日如来、観世音菩薩や不動明王
などが祀られている。

本堂の西には、真新しいお堂が建っている。平成17年の新築で、4尺の弘法大師座像が
安置されている。

この寺は、弘法大師の巡錫(じゅんしゃく)の地であったが、鎌倉時代に白衣観音を祀って開基
された。弘和2年(1382)、南光比丘尼が訪れ、夫である大塔宮護良親王の菩提を弔った。

慶安2年(1649)には、徳川家光から御朱印地と諸役免除の特権を与えられ、格式のある寺院と
なった。

諸堂は次第に整えられたが、明治22年の火災で、本堂、客殿、庫裡を焼失。同26年に再建
されている。

新上州33ヶ所6番。関東88ヶ所7番、北関東36不動8番の各札所でもある。

<巡礼案内>
 日輪山 観音院 南光寺(なんこうじ) [高野山真言宗] 本尊・大日如来
 〒379-2311 みどり市笠懸町阿左美967 住職・藤生義昭

<納経所>
 同寺(兼43番) TEL:0277-76-7109

巡礼歌 『曼荼羅(まんだら)に 命輝く 日輪の びる遮那如来(しゃなにょらい) 救いすばらし』