第36番 長福寺


県道・前橋館林線の金井十字路を北に進むと、すぐ右手に長明寺がある。かつての長福寺である。
参道を入ると、左手に駐車場があり、六地蔵や二十二夜待供養塔、 庚申等などの石造物が立っている。

その先には平成12年新築の薬師堂、その奥に平成4年に竣工した本堂が整然と建つ。薬師堂は
間口三間の方形造りで、真新しさがまぶしい。本堂の内陣には、本尊の木像、 大日如来座像や
釈迦如来が祀られ、その前には、弘法大師の像、布袋像がそれぞれ造られている。さらにその東には、
平成6 年に建てられた客殿、 庫裡など諸堂が立ち並ぶ。

この寺は、永禄3年(1560)に重圓和尚によって創建される。寛延3年(1750)に中興。当初は長福寺の
名称であり、本堂、薬師堂が建っていた。

その後、明治13年の火災で、本尊の大日如来を除きすべての堂宇を失う。それ以来、民家を仮本堂と
していた。

昭和28年、南方にあった明源寺と合併し、寺名を一字づつとり、長明寺と改称した。現在では
関東88ヶ所の6番でもあり、巡礼に対する理解は深い。境内には、霊場を示す赤い奉納旗がはためく。

<巡礼案内>
 医王山 長明寺(ちょうみょうじ) [高野山真言宗] 本尊・大日如来
 〒370-0347 太田市新田金井町465 住職・旭井澄夫

<納経所>
 同寺(兼37番) TEL:0276-57-3278

巡礼歌 『黄金さす 慈悲ぞ深き 大日尊 ただひたすらに 利益願いて』