第35番 大慶寺


新田大根の信号北。新田暁高校の南側。道路沿いに赤いしゃれた山門がある。 その脇は広い
駐車場になっている。

山門のずっと先に見えるのは、不動堂。その右手に本堂がある。山門の脇にあるのは、庫裡。

山門から不動堂に至るまでの参道にはたくさんの桜の木が植えられており、春には参拝人の目を
楽しませてくれる。

永暦元年(1160)、悪源太義平が亡くなると、その妻が夫の冥福を弔うため、妙満尼と称して
このあたりに庵を建てた。

後に、南朝寄りの綿打入道為氏が館を建て、明徳5年(1394)には、寺域が広げられ、大慶寺が
建てられた。

慶安2年(1649)には、徳川家光から朱印七石が与えられ、また、元禄4年(1691)には、京都の
報恩院の末寺となって栄えた。しかし、文化7年(1810)と大正15年の各火災で、本堂など主要建物を
ほとんど焼失してしまった。

昭和2年に本堂と鐘楼、同9年に客殿、同12年に、庫裡が再建された。

本堂の裏は、広いぼたん園になっており、3000株ほどのぼたんが植えられている。5月の連休には
大勢の人で賑わいをみせる。

<巡礼案内>
 妙満山 蓮華院 大慶寺(通称ぼたん寺)(たいけいじ) [真言宗豊山派] 本尊・大日如来
 〒370-0347 太田市新田大根町1000 住職・塚本賢丈

<納経所>
 同寺(兼53番) TEL:0276-57-1077

巡礼歌 『補陀落や ここは岬の 舟の掉 とるもすつるも 法の蹉跎山(さだやま)』