第3番 徳性寺


正田商店の北の防火水のある細い路地を西に入ると、押切集会所があるが、その北側。
入口に新坂東16 番の石碑が立つ。

正面には本堂が建ち、内陣には大日如来を祭る。

その西側に朱色に塗られた観音堂が建つ。内部には二体の観音像が安置されている。

左側の厨子には、“子育て観音”または“霜除け観音”とも呼ばれている十一面観音を祀る。

また中央の厨子には、川から救い上げた装飾豊かな十一面観音を納めている。

それぞれ12年に1度、午の年に開帳される。

創建年代は不明。元和年間(1615~1624)に中興される。

すぐ前に中島新邸がある。民間の飛行機王で、また政治家としても活躍した中島知久平によって
建てられた。 その知久平の墓が、墓地の中央に聖地のように造られている。 村の世話人が4年ごとに、
総代を勤めている。 現在の総代は、寺の東、道路の北側の新井豊作宅(0276-52-1666)。

毎年4月15日には、教王寺の住職や世話人全員が集まって、護摩を炊き大々的なお祭りをする。
村人たちの信仰は、現在でも絶えることはない。

<巡礼案内>
 大悲山 観音院 徳性寺(とくしょうじ)[高野山真言宗] 本尊・大日如来
 〒370-0405 太田市押切町517 無住

<納経所>
 教王寺(88番)TEL:0276-32-1143

巡礼歌 『慈悲の種 植えて実るか 法の山 迷いの雲は 押切の里』