相続税アップ

基礎の控除額改正により相続税が・・・

夫:「相続税が増えたっていうよ」
妻:「え、それはどういうことをいうの」

夫:「いままで相続税に認められていた基礎の控除額が減らされたんだ」
妻:「ということは、相続税のかかる部分が増えたってことね」

夫:「そうだね。いまでは、基礎の控除額は5,000万円。それにプラスして相続人1人につき1,000万円の控除が認められていたんだ」
妻:「うちは、相続人が3人いるんだけど・・・」

夫:「その場合は、5,000万円+1,000万円×3人となって、8,000万円の控除がうけられていたんだ」
     5,000万円+1,000万円×3人=8,000万円(控除される額)
   相続財産が8,000万円の場合
     8,000万円-8,000万円=0
   相続税は課せられない。
妻:「改正されて、どうなったのかしら」

夫:「基礎の控除額は3,000万円に減って、相続人1人につき600万円の控除しか認められないんだ」
妻:「じゃ、うちみたいに、相続人が3人いると・・・」

夫:「今度は、3,000万円+600万円×3人となって、4,800万円しか控除されないんだ」
     3,000万円+600万円×3人=4,800万円(控除される額)
   相続財産が8,000万円の場合
     8,000万円-4,800万円=3,200万円
   3,200万円に対して、相続税が課せられる。
妻:「なるほど、いままでは、遺産が8,000万円あっても相続税がかからなかったものが、これからは4,800万円を超えると相続税がかかるようになったのね」

夫:「だから、いままで相続税がかからないと安心していた家庭も、今度の改正によって相続税がかかってしまうかもしれない」
妻:「これからは、相続税もアップされて大変な世の中になったのね」

夫:「そうだね。のんびり構えないで、節税対策を考えたほうがいいかもしれないね」