連帯保証

質問4:連帯保証したら、家ごと取られてしまうの?

あなたは連帯保証人として、ハンコを押したことがありますか。そのとき、借主から
十分な説明をうけていましたか。連帯保証人は、借主と同じ返済義務があると知って
いましたか。

連帯保証人は、借主が夜逃げなどして、はじめて請求され責任の重大さを知らされる
のです。悪質な場合は、倒産寸前の借主の連帯保証を頼まれることもあるのです。

そこで、連帯保証の見直しが進められています。契約のときに、借主の資金繰りや
資産状態、借入れ状態などの説明をしなければならないというものです。もしこの説明を
聞いていなければ、連帯保証の契約は無効であるとの主張もできるのです。

このように、借主の財産状態などの説明を受けていれば、家まで取られてしまう
という危険まで冒して、保証人欄にハンコを押すということをほとんどしなくなります。

いまの連帯保証人の制度は、借主の返済がない場合、貸主は有無を言わさず
保証人に請求する権利があるのです。

反対に、保証人はまず借主に請求してくれ、借主の財産から差し押さえてくれ、
という権利もないのです。

このような保証人の責任を軽くするため、借主の経済状態を説明する義務は必要な
ものになってきます。

お金のからむ契約のとき、借主だけが高い危険を負わされ、貸主が何の義務も
負わないということじたいが、問題なのです。