5番から早川にかかる不動橋を渡り、尾島町一丁目に向かって進むと右側に建つ。
大きな銀杏の木が目印。この銀杏は樹齢数百年、高さ28メートルほどで群馬県一の大銀杏
だといわれている。
枝から垂れている呼吸根は、妊婦が飲むと乳が出るようになるとの伝説がある。
新田義貞が鎌倉攻めに出陣した際、この境内で馬(駒)を休めたという言伝えがあるため、
山号を駒形山という。
境内には、 入り母屋造りの大きな本堂、それに続く庫裡、均衡のとれた鐘楼などが建つ。
本堂は宝暦5年(1755)に再建されたもの。その後、安政3年(1856)、明治38年に屋根の
葺き替えが行なわれている。
大銀杏のそばにある五智堂の中には、真言宗の本尊である大日如来を祀る。
その脇には4番正覚寺を合併した際、建立した不動堂がこぢんまりと立つ。境内の右手に
建つ鐘楼は、珍しい放射線式の垂木。 大戦で供出された梵鐘は新たに調達されて、現在では
自動に時を刻むようになっている。
これらの建物の周囲には多くの墓地が広がり、閑静なたたずまいをみせている。
<巡礼案内>
駒形山 宝珠院 浄蔵寺(じょうぞうじ) [高野山真言宗] 本尊・地蔵菩薩
〒370-0414 太田市堀口町223 住職・藤生義詮
<納経所>
同寺(兼4番) TEL:0276-52-3876