48番から南へ道なりに行く。陸橋を超え最初の信号を左に曲る。さらに右カーブして最初の
浜松町二丁目の信号を 再び左に進む。
左手の大きな寺を通り越し、変則的な交差点を左へ。再び踏み切りを超えると、30メートルほど
先の細い路地に 成就院の看板が出ている。
辺りには、住宅や小さな工場が建ち並んでいる。神社まで行ったら行過ぎ。どの道も狭いので
要注意。
入口に、古びた数基の庚申塔が立つ。境内には、比較的新しい大きな本堂が建っている。
慶長2年(1597)、足利の鶏足寺の末寺として、僧の俊応によって開基される。明治初期に
火災に遭い、本堂や古文書を焼失。 以後、仮本堂で対処してきた。
平成2年に、現在の瓦葺きの本堂が完成した。内陣には、明治の火災で救い出された大日如来を
祀る。
かつては、鐘楼や総門、観音堂も存在していた。観音堂に祀られていた如意輪観音は、子育て
観音として地元の人々の信仰の対象になっていた。
本堂の左手には、多くの墓地が真新しく造られている。淋しい境内が、次第に賑やかになっていく。
<巡礼案内>
諸願山 成就院(じょうじゅいん) [真言宗豊山派] 本尊・大日如来
〒376-0002 桐生市境野町一丁目1129 無住
<納経所>
観音院(48番) TEL:0277-45-0066