第30番 龍昌院


29番から橋を超え南へ行く。 並木道の大きな交差点(信号)を左折。しばらく行くと突き当たるので
左折。東武線の高架線下の信号を右折。 保泉の一つ先の信号を橋の方に曲る。橋は狭いので
要注意。そのまま北へ少し行ったところにある。

境内の前に、未舗装の広い駐車場がある。石段を数段上がると、 正面に昭和62年に改築された
本堂、左手に観音堂が建っている。

本堂内の欄間には、色彩豊かな見事な彫刻が施されている。

観音堂は、明治40年ころ修復され、 内陣には聖観音を祀る。本堂同様、徳川時代を思わせる
唐獅子牡丹の彫り物が刻まれている。毎年8月9日に近い日曜日には、観音祭りを 行なう。

この寺は戦国時代の武将、大谷平馬吉継の孫、 五衛門隆昌が厩橋の酒井忠清に従い大阪冬と
夏の陣に出兵したところ、その功績を徳川家康に評価され、五十石をたまわった。

その後、伊与久に陣地を敷き出家し寺をたてた。それが龍昌(隆昌)院である。本堂の裏に隆昌の
墓地が残されている。

嘉永3年(1850)の火災で、建物、古文書などを焼失。安政3年(1856)に再建されている。

境内には、砂山薬師と呼ばれる高さ60センチメートルほどの露天の薬師如来が祀られている。

伊勢崎34ヶ所の24番札所。水子地蔵の寺としても有名。

<巡礼案内>
 赤城山 龍昌院(りゅうしょういん) 宝積寺 [新義真言宗]  本尊・地蔵菩薩
 〒370-0105 伊勢崎市境伊与久1537 住職・須永妙泉

<納経所>
 同寺 TEL:0270-76-2478

巡礼歌 『法の花 しおりて深く 分け入れば ここも赤城の山の古寺』