

伊勢崎・深谷線と高崎・伊勢崎線の斜めに交差する信号を、細い道を北に入る。角に床屋がある。
しばらく行くと”連取の傘松“の案内板があるので、それにしたがって進む。
現在では、連取町会議所と集会所になっている。かつてこの場所に、光福寺があった。
天文20年(1551)、宝幢院の別院として開基される。当初の本尊は、不動明王であった。
真言宗豊山派の末寺であり、広い境内を有していた。
昭和 6年、火災により本堂を焼失したが、直ちに再建された。
終戦後、宝幢院に合併されたが、堂宇は連取町区が管理。 後に、老朽化が進み、修復が困難と
判断され、やむなく解体された。
平成17年の解体に伴い、 跡地に連取町会議所が建設される。会議所の入口の脇に、光福寺の
由来を書いた碑が立つ。
南側には、県の天然記念物“連取の傘松”が、大きな枝を広げる。享保13年(1728)に植えられた
クロマツで、高さ5メートル、枝張り33メートルあり、樹齢は約300年といわれている。
会議所寄りにも枝を広げた大きな松があり、この2 本の大松が伊勢崎の新たな名所を作り出して
いる。この境内は菅原神社の地所。松の向こうに、お堂の屋根が隠れながら見える。
<巡礼案内>
天神山 光福寺(こうふくじ) [真言宗豊山派] 本尊・聖観音
〒372-0812 伊勢崎市連取町580-10 廃寺
<納経所>
宝幢院 (28番)TEL:0270-25-7667