第18番 浄蓮寺


徳蔵寺から東に進むと、途中垣根に隠れた曲り角があるが、それを通り過ぎ、その次の道を
南に曲る。しばらく行くと右手に真新しいお堂が見える。

門前には、真言宗、浄運寺を示す太い石柱があり、その奥に広大な境内が続いている。

正面には真新しい本堂が建ち、明るい雰囲気が境内全体に漂っている。

本堂の左側が墓地であり、その中に、上矢島霊園のコンクリート製の建物が立つ。

昭和18年の大火により、当時の上矢島分校が焼失。地元の人たちは、浄蓮寺の本堂を解体して、
分校を再建した。平成8年、檀家の協力によって、物置・便所を付属建物とする入り母屋造り瓦葺きの
本堂が完成した。

鎌倉時代、新田義貞の家来であった今井清義は、足利勢と戦って亡くなった父・惟義をはじめ
一族の菩提を弔うために、浄蓮という旅僧になり諸国を回った。

旅先で自分の命が短いことを知ると、浄連は生まれ故郷に戻った。そこで村人たちが提供して
くれたお堂に住み、 一族のため観音像を信仰した。彼が亡くなってから、この場所は、村人たちに
よって浄蓮寺と呼ばれるようになった。

伊勢崎34ヶ所の27番札所。

<巡礼案内>
 喜離久山 浄蓮寺(じょうれんじ) [新義真言宗] 本尊・阿弥陀如来
 〒370-0111 伊勢崎市境上矢島455 無住

<納経所>
 徳蔵寺(17番) TEL:0270-76-2537

巡礼歌 『ありがたや 露のこの身も 浄蓮寺 後世安楽の ちぎりなるらん』